音見鶏

2018年度卒業コンピ

本年度卒業のメンバーで、大学/大学院生活最後の曲を作りました。 多忙で作曲が叶わなかった人もいますが、11人の集大成をこのアルバムに込めました。
進路は様々ですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。
そして、今後とも音見鶏をよろしくお願い致します。

01. Catholic relief
最後は十八番の聖属性曲です。キリスト教の救済をテーマにしました。 四年間ありがとうございました+*.

02. lotus
お久しぶりです。
今回は落ち着いた曲をFM音源で作りました。
音見鶏に入った時よりもいい曲を作れるようになったかな。


03. 時間がない
声が某弁護士みたいで草

04. die Elegische
以前神崎氏と合作をやろうとしたことがあったのですが、僕が作業を止めてしまい、結局叶いませんでした。
やっと合作できて心残りがなくなりました。本当に良かったです。
(ELEGANS)

ELEGANS氏の作る曲が以前からとてもとても好きだったので、今回合作できて本当にうれしいです。
音見鶏でやりたかったことが全部できたので悔いなく卒業できます。音見鶏でいられてよかった。
(神崎)

Lyrics
ふたり積み上げた浅い夜を数え 歪んだ瞳で愛を歌う
指を絡め握れば落ちてく あなたと踊った夢の中

指先で繋ぎ止めた言葉を 抱き締めては虚空を噛む
息づく未来を想うたび殺した声 叶わない夢だとわかってたはずでしょう

吸って 吐いて 咲いて 消え去るまで 理性の隅で眠ってる
"こわくないよ" 囁く声はもう 物語の海の底

両隣に白い花を添えて 冷えた頬へ口づけを
すべてすべて黒い愛で埋めて もう一度を願えたら

05-09. 交響曲第1番 「湖の国」
I. Andante Maestoso:湖の誕生 II. Moderato Maestoso - Allegro - Presto:都、戦、市場 III. Grave Tranquillo:環境の汚染 IV. Grave Tranquillo, with more Wishes:守り抜く V. Vivace:過去と未来の狭間
加入前から曲をlife経由で出させて頂いておりましたが、ついに卒業年度になって加入することに致しました。
このため、在籍は1年もありませんでしたが、今年で卒業させて頂きます。
卒業制作として、クラシックや吹奏楽などの音楽家にとって特別な存在である「交響曲」を作曲しました。
非常に規模が大きく、これまでの音見鶏内最長記録(おそらく私の「終わりの太陽」の16分)の2倍以上となる40分超となりました。
作曲も(おそらくMixも)大変でした。技術面でもつたない点が多数ありますが、お聴きいただけますと幸いです。

交響曲の題材は存在しないことが多いですが、吹奏楽では「The Lord of the Rings」「The Mountains of Mallorca」などと題材が存在する曲も多いです。今回は、私の故郷である滋賀県、中でも琵琶湖に焦点を当てて作曲しました。
1楽章:約400万年~600万年前、現在の三重県伊賀市付近に発生した大山田湖が、地殻変動などにより北上し成立したのが琵琶湖であるといわれている。この琵琶湖は、古事記の日本神話によると、神様が大和の水瓶として掘ったものであるという伝説もある。本楽章では、琵琶湖にまつわる自然や伝説を表現している。
2楽章:古墳時代、覇権を握る大和朝廷の本拠地に程近い琵琶湖やその沿岸は、近江の国と呼ばれ、交通の要衝として発展することとなる。本楽章では、現在存在が否定されつつもある幻の都・大津京、平安末期や戦国時代に起こった粟津・姉川・延暦寺などでの戦い、織田信長による安土の楽市楽座や井伊家による統治を描いている。
3楽章:明治以降、文明化の一途を辿る日本。琵琶湖は近畿の水瓶として重宝された。しかし、その環境についてはどうであろうか。本楽章では、水質の悪化した琵琶湖、生態系を脅かす外来種、そして、汚染された琵琶湖の未来を描いている。琵琶湖としての未来は、果たしてこれでいいのだろうか。
4楽章:本楽章では、3楽章で描かれたものとは対照的な未来を描いている。規則や規律を元にした、少し窮屈ではあるが、これまで通りとはいかないまでも、琵琶湖と共存する未来。もう少し、考えてみてはどうだろうか。最後に、未来への希望を託し、本楽章は幕を閉じる。
5楽章:これまでとは打って変わって、現在。開発と環境保全の進展により、琵琶湖は現在も古くからの形で滋賀の地にある。本楽章では、琵琶湖や滋賀に生きる人々や生活など、現在の琵琶湖と滋賀県が描かれている。そして、それを見下ろす天上からの視点で見た琵琶湖の様子で本曲の終幕を迎える。
大学入学で滋賀から離れた私ですが、就職でも滋賀を離れることとなりました。故郷に感謝をしながら、この交響曲を贈ります。


10. 未来へと
未来へと、進みだしてゆく。
人には必ずやって来る別れ。
どんな形であれ、人は前向きに生きていく。

2011年3月~10月に作詞作曲、2014年9月にピアノソロ編曲した卒業作品を、バンド編成に吹奏楽を足した特別編成でお送りします。

(作曲者より)以前、Bloomにピアノソロバージョンで出してから、卒業するときはこの曲を出すと決めておりました。このアルバムの発表のタイミングの都合上、これが最後、とはなりませんでしたが、卒業コンピなので、これ以上にふさわしいアルバムはないでしょう。
歌詞自体は中学から高校に上がるタイミングで作りました。自身の中卒に際し作り始めたのですが、作っている最中に東日本大震災が起こったこともあり、「何かがあっても、前向きでいられるように」という思いをこめて作りました。
私自身は、歌詞のようなことを思って学級を卒業したかと言われるとあまりそうではないのですが、5年間居場所をくれた音見鶏に感謝をこめて、この曲を贈ります。

Lyrics
未来へと 旅立つ時が来た
さぁ 今 歩き出そう 輝く未来へと

みんなと共に 過ごした日
助け合いながら 歩いてきた
そんな明るい日も もうすぐ
終わりを 迎えようとしていた

そして 訪れた この日
これからは それぞれの道を歩み出す

未来への 旅立ちの時に
みんなで悲しみを 分かち合いながら
さぁ 未来へと 歩み出してゆく
さぁ 今 歩き出そう 輝ける明日へ

みんなで過ごした 楽しい日
いつまでも 忘れはしないよ

みんなで この日を迎え
みんなで それぞれの道に踏み出して

未来へと 歩き出していく
悲しみや苦しみ バネに変えながら
さぁ 未来へと 進み出してゆく
あぁ それぞれの道に 思い 輝いてる

さぁ 未来への 扉を開けて
いらないものは もう ここに置いて行こう


未来への 旅立ちの時に
みんなで悲しみを 分かち合いながら
未来へと 進み出してゆく
さぁ 今 歩き出そう 輝く未来へと

旅立ち前の 寂しさが
未来の地図に 変わっていた